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予防ケア編集部コラム

知っておきたい!歯の名前と役割

 

日々の生活で欠かせない体の一部である「歯」。

ひとつひとつに名前があり、役割もあることをご存知ですか?

歯について詳しく知ることで毎日の歯磨きが変わったり、歯科医院での健診もより分かりやすくなったりすることでしょう。

 

今回はそんな歯の名前や役割について解説します。

 

永久歯と乳歯とでは本数も名前も違う

 

永久歯は大人の歯、乳歯は子どもの歯と言われますが、そのときの顎の大きさが異なるため、生えてくる本数が異なります。

乳歯は、6ヶ月から3歳頃まで生える歯で、全部で20本あります。

一方、永久歯は6歳頃から徐々に生え始め上下合わせて28本、親知らずを含めると32本あります。

 

永久歯は乳歯に比べて形状や大きさが異なり、永久歯のエナメル質や象牙質の厚みは乳歯の約2倍あり、形状も乳歯は丸みがあるのに対して、永久歯は角があるような形です。

乳歯は生えかわりの時期になると抜ける歯であり、永久歯は人生でずっと使い続ける歯です。

 

乳歯はA~Eまでのアルファベットで示されます。

対して永久歯は、1~8の数字で示されます。

例えば、真ん中の前歯は1、奥歯の第二臼歯は7となります。

 

歯科医院では、一般的にこの数字やアルファべットを使って健診や治療を進めます。

 

永久歯の歯の名前と役割

 

永久歯には、切歯、犬歯、小臼歯、大臼歯の4種類の歯があります。

それぞれの歯には役割があり、口腔内での機能が異なります。

 

【切歯】

切歯は、前歯とも呼ばれ、前歯の真ん中に位置する4本の歯です。

上下左右合わせて8本あります。

切歯は、食物を切り裂くための歯で、食べ物を噛むときには最初に使用されます。

また、発音にも重要な役割を持ちます。

切歯は、形状が鋭く、前歯らしい外見を持ちます。

 

【犬歯】

犬歯は、前から数えると3番目で切歯のすぐ隣にある歯です。

上下左右で4本あります。

犬歯は、長くとがった形状をしており、肉を噛み切る役割があります。

犬歯は、顎の骨の中でも最も強固な歯であるため、食べ物を噛むときには頻繁に使用され、厚みもあります。

 

【小臼歯】

小臼歯は、犬歯から大臼歯の間に位置する8本の歯です。

上下に4本ずつあります。

小臼歯は矯正治療時に抜歯する歯に選ばれることがある歯ですが、重要な役割も持っています。

食事に必要なだけではなく、噛み合わせを安定させるためにも重要な歯です。

 

【大臼歯】

大臼歯は、小臼歯の後ろに位置する歯で上下左右に合計8本あります。

親知らずの第三大臼歯を含めると12本です。

大臼歯は、主に食べ物を砕くために使用される歯と言われています。

前から6番目の歯、第一大臼歯は6歳臼歯、第二大臼歯は12歳臼歯と呼ばれることもあります。

そして、一番奥歯の第三大臼歯は生えないこともありますが、親知らずと呼ばれる歯です。

大臼歯は、形状が複雑であり、表面はデコボコとしています。

食べ物を砕く力が強いため、歯が弱っている人や、虫歯の進行が激しい人などは痛めやすい場合があります。

 

乳歯の歯の名前と役割

 

乳歯は通常全部で20本あります。

正中部分から後ろに向かって乳切歯、乳犬歯、乳臼歯と大きく3種類に分かれます。

歯科医院では正中にある乳中切歯から、一番後ろの第二乳臼歯に向かって順にA~Eというアルファベットで呼ばれます。

 

乳歯の役割は食べ物を噛むことが一番です。

なかでも乳切歯や乳犬歯は食べものを噛み切ることが主な役割で、乳臼歯は食物を砕く役割となっています。

乳歯は永久歯に生え変わるため、それまでに歯並びを整えるためのスペースを確保する役割もあります。

 

生え変わるとはいえ、乳歯が虫歯になると永久歯にも影響を与えることがあるため、いつか抜けるから虫歯になっていいということはありません。

永久歯と同じように、毎日の丁寧な口腔ケアが必要です。

 

八重歯は歯の名前じゃないの?

 

八重歯とよく聞くかと思いますが、それは歯の名前ではありません。

八重歯は歯が重なり合い、外側に出ている歯のことを言います。

特に、上の前歯の中央から3番目にある尖った歯が外に飛び出していると、八重歯と呼ばれることが多いです。

 

この尖った歯は犬歯という名前であり、八重歯という名称ではありません。

八重歯はチャームポイントとしてかわいいと言われることも多いですが、海外ではあまり良い印象があるものではありません。

また八重歯は、歯と歯の間が磨きづらく、磨き残しが出来やすいため、虫歯や歯周病になりやすいです。

 

親知らずは何番目の歯?

 

親知らずは、永久歯の中で一番最後に生えてくる歯です。

正式名称は『第三大臼歯』といって、智歯や8番とも呼ばれます。

親知らずは、他の永久歯よりも遅れて生えてくるため、生え出る場所が不足することで位置異常を起こしやすく、傾斜して生えたり、歯肉に埋まったまま埋伏したりすることがあります。

 

親知らずは、18歳~25歳ぐらいに生えてくることが多く、現代人のあごは小さくなっている傾向にあるため、親知らずの位置異常や、歯磨きがしにくいため虫歯になりやすいこともあり、抜歯することが多いです。

 

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