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予防ケア編集部コラム

歯を食いしばる悪影響!あなたも無意識にしていませんか

 

ふとしたときに、自分が歯を食いしばっていることに気付いたことはありませんか?

今まで食いしばりなんてなかったのに、もしかして無意識のうちに歯を食いしばっていていたのでは。

こんなに食いしばっていると何か身体に悪いことがあるのでは、と不安になる方もいるでしょう。

 

今回は歯を食いしばることで起こる歯への影響についてお話します。

 

クレンチング症候群とも呼ばれる

 

歯を食いしばることは「クレンチング症候群」と呼ばれています。

クレンチング症候群の症状は、歯を強く噛みしめることや、歯同士でこすりつけることなどです。

歯ぎしりと似ているようで、違う症状です。

 

歯ぎしりは主に夜寝ている間に起こるものですが、クレンチング症候群は昼間にも起こっていることがあります。

精神的なストレスや不安、怒りなどの感情的な状態が原因で引き起こされていることがあります。

また、筋肉の緊張や顎関節症などの身体的な原因による場合もあります。

食いしばることによって歯のすり減りやひび割れ、顎の痛みや疲れ、頭痛などの症状が伴うことがあります。

 

食いしばりによる悪影響

 

食いしばりの症状が長期間続くと、さまざまな悪影響を引き起こす可能性があります。

 

・歯のすり減りやひび割れ

食いしばりで歯を強く噛み締めることによって、歯の表面がすり減ったり、歯がひび割れたりすることがあります。

食いしばりの症状が長期にわたって続くと、歯の最表面の硬いエナメル質が擦り減ったり、詰め物が割れたりすることで歯が傷つくことにつながります。

 

・歯が敏感になる

歯の表面がすり減ってしまうことや、強い力が加わることによって歯が敏感になり、虫歯のような感染性のものではない歯髄炎になる可能性もあります。

そして冷たさや熱さ、または甘いものなどによって痛みを感じることがあります。

 

・顎の痛みや疲れ

歯を食いしばることによって顎の筋肉が緊張してしまい、顎の痛みや疲れが生じることがあります。

長期間にわたって続くと、顎関節症を引き起こす可能性があります。

 

・頭痛

食いしばりによって顎の筋肉が緊張することで、頭痛を引き起こすことがあります。

特に、側頭部や後頭部に痛みを感じることが多いです。

それによって全身に倦怠感を覚えることもあるかもしれません。

 

考えられる原因

 

食いしばりを引き起こす理由には、主に以下のことが考えられます。

 

・ストレスなど精神的な理由

主な原因として一番考えられているのがストレスです。

ストレスを感じると、自律神経系が刺激され、交感神経が優位になります。

これによって筋肉が硬直し、無意識に歯を食いしばってしまうことがあります。

また、不安感や緊張感が強くなると、口腔内の筋肉に刺激が与えられ、歯を噛みしめることが増えるとされています。

そしてもう一つ、ストレスをやわらげるために食いしばりをしているという考えもあります。

 

・噛み合わせなどの物理的な理由

噛み合わせの異常や歯並びの悪さ、咬筋の過剰な発達などがクレンチング症候群を引き起こすことがあります。

例えば、歯の高さが合わず噛み合わせが悪い場合、ちゃんと噛むことができません。

そうすると、しっかり噛むために脳からの指示が出て、食いしばりを引き起こすことがあります。

 

食いしばりを予防するには

 

食いしばりは歯に悪影響を与えるだけでなく、健康問題や精神的ストレスを引き起こすことがあります。

そのためにはできることから予防をすることが大切です。

 

・ストレスを軽減する

ストレスが食いしばりの主な原因であることが多いため、ストレスを軽減することが大切です。

ストレスを軽減する方法は、ヨガ、瞑想、ウォーキングなどの軽い運動、趣味や興味のあることに没頭して発散するなどがあります。

また、ストレスの原因を特定して対処することも有効です。

マッサージやストレッチ、温水浴、アロマテラピーなどのリラクゼーション技術を使用することで、体をリラックスさせることでも、体をストレスから解放することができるでしょう。

 

・噛み合わせの調整

歯の高さが合っていないことによって食いしばりを引き起こす場合もあるので、歯科医院で定期的に噛み合わせの確認もしてもらいましょう。

噛み合わせの調整をしてもらうことで、食いしばりの予防になります。

 

・正しい姿勢を保つ

正しい姿勢を保つことは、歯を食いしばるのを防ぐためにも重要です。

特に姿勢が悪くなりやすいパソコンやスマートフォンを使用するときは、椅子に座って正しい姿勢を保ち、首や肩を緩めるように気を付けましょう。

 

・マウスガードを使用する

歯を食いしばることを防ぐためには、マウスガードを使用することも有効です。

マウスガードは、歯科医院で自分の歯にぴったりはまるものを作ってもらって、歯を保護するために使用します。

マウスガードを使用することで食いしばりを防ぎ、歯が削れるのを防ぐことができます。

 

食いしばりが心配になったら歯科医院へ

 

食いしばりは歯に対する影響だけではなく、心身の不調を引き起こす可能性があります。

そして食いしばりの主な原因として考えられているストレスは、食いしばりだけではなく全身の不調にもつながります。

リラックスを心がけて食いしばりを予防し、心当たりがある場合は歯科医院を受診しましょう。

 

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