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口腔外科編集部コラム

顎を骨折したらどうなる?種類と症状

 

交通事故や転倒などで顎を骨折してしまったらどうなるのか、心配な方は多いかと思います。

顎を骨折したら、どのような症状が出るのか、どういった治療が行われるのか、といった疑問にお答えしていこうと思います。

 

顎の骨折の種類

 

顎の骨折は、原因によって「外傷性骨折」と「病的骨折」に分けられます。

外傷性骨折は、交通事故や転倒などによって、外部からの衝撃で骨折を引き起こすことで、病的骨折は、腫瘍や骨吸収など、内的な要因によって引き起こされる骨折です。

骨折した箇所によっても分類されるので、それぞれについて見ていきましょう。

 

上顎骨骨折

上顎の骨が砕けたり、折れたりするのが、上顎骨骨折です。

顔の中央に大きな衝撃を受けて起こるケースが多く、脳や首の損傷が見られる場合には、そちらの治療が優先となります。

上顎は、顎だけではなく、頬骨や骨、頭蓋骨といった他の骨とも近接しているため、その他の骨折も引き起こしているケースが多く見られます。

上顎骨骨折は、骨折した部分によって、

  • 上顎骨の下半分が骨折した「LeFortI型骨折」
  • 鼻骨を含めて骨折した「LeFortII型骨折」
  • 顔面の中央部が頬骨をも含めて頭蓋骨と離れてしまう「LeFortIII型骨折」

に分類されます。

上顎骨周辺は骨が多いので、上記の分類にとどまらない複雑な骨折もあります。

 

下顎骨骨折

顎の骨折の中で一番多いのが、下顎骨骨折です。

事故が起きた後、顎がずれたり、口を動かすのが難しくなることが多いです。

この他に特徴的な症状として、下顎骨骨折では噛み合わせの異常や、口を開けたり閉じたりするのが困難になる症状も見られます。

下顎骨そのものの骨折の他、関節につながる関節頸部骨折も下顎骨骨折に含まれます。

 

歯槽骨骨折

歯槽骨とは歯が植わっている部分の骨のことです。

上下とも前歯の骨折が多く見られ、転倒や打撲のケースがよく見られます。

唇や口の中の粘膜の損傷、歯の脱落も一緒に起こる場合が多いです。

 

顎を骨折する原因で多いもの

 

顎を骨折する原因は、交通事故やけんかなど、外部から大きな力がかかったことで骨折するケースが多いです。

 

・骨折の種類により原因はさまざま

上顎骨骨折は、交通事故や転落などで、顔面の中央部を何かで強く打ちつけた場合などに発生します。

下顎骨骨折は、鈍的外傷で顎の先に強い衝撃を受けることで起きます。

歯槽骨骨折は、転倒やスポーツなどで歯を強く打ち付けたことで起きる事が多いです。

 

・全体的な原因では交通事故がトップ

原因の中でも一番多いのが、交通事故によるものです。

交通事故の中でも、自動車ではなく2輪車の運転によるものが多く見られます。

4輪車にくらべて体が保護されている部分が少ないため、衝撃をそのまま受けてしまうからです。

女性よりも男性、年齢層では若者に多く見られます。

近年では、高齢者が歩行機能の低下により転倒してしまい、顔を打って骨折するケースが増えているので注意が必要です。

また、腫瘍や炎症による骨吸収でもろくなった骨が、ささいなきっかけで骨折を起こすケースもあり、その場合には症状が出るまで時間がかかるため、気づくのが遅くなってしまう恐れもあります。

 

よく見られる症状

 

上顎骨骨折

骨折は外傷によって起こるケースがほとんどのため、外傷を受けた部分の損傷や腫れは、どの骨折でも認められます。

上顎骨骨折は、顔面中央に強い衝撃を受けているために、まずは脳や脊椎の損傷など、生命維持に関わる損傷、その後は目や鼻などの重要期間の症状を優先して確認します。

上顎骨骨折の症状単体では口があけにくい、外部からさわって骨折の箇所を確認できる他、噛み合わせが合わない、というものが見られます。

また、上顎骨は顔の中央にあるため、目の症状や神経のしびれなど様々な症状を併発することも多いです。

 

下顎骨骨折

下顎骨を骨折した場合には、口を開けたり閉じたりするときに引っ張られるような感覚があり、上手に行えません。

噛み合わせがずれてしまう場合もあります。

骨折を起こした部分によっても変わりますが、折れた部分を筋肉が引っ張ることにより、噛み合わせがずれて、口が閉じなくなることもあります。

外傷を受けた部分ではなく、力が顎関節に加わって関節頸部が骨折した場合にも、顎を動かしたときの痛みや開口障害が起こります。

 

歯槽骨骨折

歯槽骨骨折は口の中で起こるので、直接確認することが出来ます。

骨折に伴い粘膜の損傷や、歯の脱落が見られることがあります。

 

治療法

 

上顎骨骨折

上顎骨骨折は、骨折した部分がどこかによって治療法が細かく変わるほか、脳損傷や神経祖運症など、場合によっては複数の専門医と協力して治療を行います。

表面の損傷や出血の対応を行い、CTやレントゲンで骨折箇所を確認します。

骨折箇所によって、目の異常や神経のしびれがあったり、顎が完全に動かない場合には手術が必要です。

手術は、骨折した箇所を元の位置に戻してネジとプレートで固定します。

緊急の手術が必要ない場合は、腫れが引くのを待ち、症状の変化を観察します。

 

下顎骨骨折

下顎骨骨折の治療は、CTやレントゲンで骨折箇所を確認。

折れた部分を整復しプレートやスクリューで固定、必要があれば上下の顎をワイヤーで固定します。

軽度であれば安静にして様子を見る場合もあります。

固定は数週間ほど行い、固定が外れた後は、上手に動けるようにリハビリの訓練を行います。

 

歯槽骨骨折

歯槽骨骨折は、損傷部の洗浄を行った後に、骨片を整復、固定の必要があれば固定します。

その際に、歯が脱落しているようであれば歯を再植し、骨と一緒に固定を行います。

 

まとめ

 

顎の骨折についてお伝えしてきました。

顎の骨折の種類や症状、治療法は、骨折した部位や骨折の程度によって様々です。

専門性の高い治療のため、治療は総合病院の歯科口腔外科で行われることが多いので、もしもの時のために、お近くの歯科口腔外科を調べておくと良いでしょう。