インビザラインで歯が痛い場合の対処法とは
インビザラインは、矯正のデメリットである見た目の問題を解消した矯正方法です。
ワイヤー矯正と違い、マウスピースを交換することにより少しづつ歯が動くため、痛みが少ないのが利点の1つになります。
ですが、マイルドな矯正器具であるインビザラインであっても歯が痛むことがあります。
今回は、インビザラインでの痛みの原因や対処法についてお伝えしていきます。
インビザラインとは
インビザラインは、透明なマウスピースを交換することで歯に継続的に弱い力を加えて矯正する方法です。
従来のワイヤー矯正と違い、見た目が気にならない、矯正時の痛みが少ないことが特徴になります。
マウスピース矯正自体は以前からある矯正方法なのですが、ちょっとした前歯の矯正など適応となるケースは限定的でした。
しかし近年では多くの患者さんのデータをもとにコンピューターで矯正終了までの治療計画を作成することが可能になったため、多くの症例にも対応できるようになりました。
インビザラインでは、歯科医院で取った歯型をもとにコンピューター上で治療モデルを作成、それに合わせてオーダーメイドでマウスピース(アライナー)を作ります。
治療開始から終了まで少しづつ形が異なるマウスピースを10日〜2週間ほどで交換していくことで歯並びが整っていきます。
期間は個人差がありますが、2年~3年かかるケースがほとんどです。
マウスピースだけでなく、歯の表面に突起をつけたり、顎の間にゴムを掛けたりなどの補助器具を用いる場合もあります。
インビザラインで歯が痛くなる原因とは
インビザラインは、少しづつ歯を動かしていくので痛みが少ないのですが、それでも痛みを伴う場合があります。
それぞれの原因についてお伝えしていきます。
初めてマウスピースを装着したとき
初めてマウスピースを装着したときは、きつい締め付けられるような感覚を感じます。
マウスピースは食事や歯ブラシの時を覗いて一日中つける必要があるため、最初は違和感程度だったけど、長時間つけていると段々と痛くなってくるという場合もあります。
長時間つけているうちに感覚に慣れたり、歯が動くため、段々と痛みを感じなくなっていくので、心配しなくても大丈夫です。
マウスピース交換時
マウスピースは10日〜2週間ごとに交換する必要があります。
マウスピースを交換した際には、動きが落ち着いていた歯に再度動かすための力がかかるのできつい感覚があります。
初めてマウスピースをつけた時と同じで数日で慣れて気にならなくなります。
マウスピースを長時間外していたとき
マウスピースは基本的には一日20時間以上つけることを推奨していますが、何らかの理由で長時間外していた後にマウスピースを装着すると痛みを感じることがあります。
これは、マウスピースを外している間に歯が元の位置に戻ろうとして動いたためです。
少しくらいであれば問題ないのですが、外している時間が長すぎてマウスピースを装着しにくい、もしくは痛みが強い場合には歯科医院での調整してもらうと良いでしょう。
補助装置を装着したとき
歯にアタッチメントや顎間ゴムなどの補助装置をつける場合には、歯が大きく動くため痛みを感じる場合があります。
矯正期間中には、歯を動かすために歯の表面に突起(アタッチメント)をつけたり、上下の歯にゴムを掛けてかみ合わせを整えたり、と補助器具を用いるケースがあります。
補助器具をつけるとより大きく歯が動くため痛みに繋がることがあります。
痛みが出たときの対処法
インビザラインは、少しつづ歯が動くので強い痛みが出ることは少ないのですが、痛みが出たときの対処法についてもお伝えしていきます。
数日間は様子をみる
マウスピース交換時など歯が動くタイミングでの痛みであれば、数日間は様子を見ましょう。
段々と歯が動いていくと、きつい締め付けられるような痛みが和らいでいきます。
痛みが気になって日常生活が辛い場合には、痛み止めを飲んでも構いません。
矯正は保険治療ではないので、痛み止めを処方することはできないのですが、歯科医院で処方する痛み止めと成分が同じものはドラッグストアで購入できます。
痛みがおさまらない場合には歯科医院で診てもらう
数日間様子を見ても痛みの程度がかわらない、そもそも痛みが強くてマウスピースを装着するのが難しいという場合には、マウスピース矯正以外の問題が起きている可能性があるので歯科医院で診てもらいましょう。
もちろん、痛みだけでなく、不安な場合でも歯科医院で診てもらっても構いません。
まとめ
インビザラインの痛みの原因と治療についてお伝えしてきました。
インビザラインをつける感覚になれないうちは痛みに感じる方もいらっしゃいます。
多くの人は矯正を続けていくうちに慣れていくので心配する必要はないのですが、初めてのことで不安になったり痛みが強い場合には無理をせずに歯科医院に相談してみましょう。