こんなにあるって知ってた?歯の矯正の種類メリット・デメリット
歯並びに自信がなく思いっきり笑えないという方に、ぜひおすすめしたいのが歯の矯正です歯の矯正方法にも色々種類があることをご存知ですか?
昔は金属の矯正器具で歯並びを治療している人を多く見かけましたが、最近では歯の色に合わせた矯正器具や透明の矯正器具など、多くの種類があります。
今回は矯正の方法や種類について、またそのメリットやデメリットをご紹介いたします。
なぜ歯並びが悪くなるの?
●生まれつき
子どもは両親の遺伝子の影響(歯の形や大きさ、アゴの形や大きさなど)を受け継ぎます。
歯並びは遺伝によってのみ決定するものではございませんが、歯やアゴの大きさや形は歯並びに影響することがあります。
そのため、場合によっては生まれつき歯並びが悪いことがあります。
●クセや習慣
子どもの頃のおしゃぶりや頬杖をついてしまうことや、柔らかいものばかりを食べることによって、歯や顎の発達に影響し歯並びが悪くなることがあります。
歯並びが悪いと起こりやすい病気
●虫歯/歯周病
虫歯や歯周病の原因は汚れや細菌です。
歯並びが悪いと歯磨きの際に歯ブラシが細部まで行き届かず、磨き残しができやすくなり、歯に汚れや細菌が残ったままになってしまいます。
歯並びがきれいになると奥歯や細部まで歯磨きができるため、虫歯・歯周病の予防に繋がります。
●顎関節症
顎関節症の原因の一つに「歯の噛み合わせ」があります。
歯並びが悪いと食べ物を噛んだ時に、上の歯と下の歯がうまく噛み合わないため顎関節症になる可能性が高くなります。
歯並びがきれいになると上の歯と下の歯の噛み合わせが良くなり、顎関節症になりにくくなると言われています。
矯正することのメリット
●自分の歯並びに自信が持てるようになる
歯並びの悪さがコンプレックスな方にとっては「笑顔」になれないという方も多くいます。
矯正することによってコンプレックスが気にならなくなったり、笑顔でいられることにより、性格や考え方が明るく前向きなったという方は意外と多いのです。
●噛み合わせがよくなった
「噛み合わせ」は歯の病気の原因だけでなく体の病気に関係してくることもあります。
また正しい噛み合わせで顔の表情筋も鍛えられほうれい線やシワの改善にもなると言われています。
歯の矯正の種類とメリット・デメリット
歯の矯正で装着する器具のことを「ブラケット」といいます。
従来の矯正はこのブラケットにワイヤーを通して、少しずつ歯を目的の位置まで動かします。
現代では矯正の方法やブラケットの種類が増えているため、患者様の要望やお口の中の状態に合わせて選ぶことができます。
◆金属ブラケット
一般的に歯の矯正と言われると、金属ブラケットを想像する方が多いでしょう。
多くの種類のかみ合わせの矯正に対応可能で、歯の表側に取り付けるタイプの矯正器具です。
【メリット】
金属ブラケットは丈夫なため、よほど強い衝撃を咥えない限りは壊れることはないでしょう。
矯正する歯の本数にもよりますが、特殊な矯正器具よりも治療費が低めに設定されています。
また歯の矯正器具としてはポピュラーなため、矯正を行っている歯科医院であれば、ほぼ問題なく受診ができるでしょう。
【デメリット】
装着する矯正器具が銀色なので、笑ったり話をしたりする際に目立つことや、金属アレルギーのある方は注意が必要です。
◆審美ブラケット
金属ブラケット同様、歯の表面に取り付けます。透明や白の目立たない色のブラケットを使用して矯正するので、金属ブラケットよりは目立ちにくくなっています。
【メリット】
金属ブラケットと同様にどんな歯並びの方でも幅広く活用できます。
ブラケット自体が自分の歯に近い色をしているため、金属ブラケットよりは目立ちにくく、金属アレルギーの方にも対応可能です。
【デメリット】
金属ブラケットに比べて治療費が高めです。また金属ブラケットと比べると強度が少し弱いというデメリットがあります。
◆セルフフライゲーションブラケット
ローフォース・ローフリクションという技術で矯正していく方法です。
ローファース・ローフリクションとは少ない力・少ない摩擦という意味です。
従来の矯正器具に比べ痛みが少なく、歯を動かすスピードが早いです。
【メリット】
矯正に使用されるワイヤーとブラケットが擦れ合うのを軽減してくれるので、装着時の痛みが少ないです。
また効率よく歯を動かせるため通院回数も従来の矯正に比べると短縮されます。
【デメリット】
従来の矯正器具と比べて費用が高めに設定されている医院が多く見られます。
また器具にワイヤーを固定するための装置が必要なため従来の矯正器具よりもサイズが少し大きくなり目立ってしまいます。
◆裏側矯正(リンガル矯正)
歯の表面ではなく裏側に装着するブラケットなので目立ちません。
ただ特殊な装置を使用するため「裏側矯正」を行っているかは直接歯科にお問い合わせください。
【メリット】
矯正器具を裏側に付けるため周りの人から矯正していることを気づかれにくいというメリットがあります。
とにかく矯正器具を見られたくないという方にオススメです。
【デメリット】
歯の表面に装着する矯正と比べると費用が高めです。また慣れるまでに違和感を感じ、発音がしにくい状態が続くことがあります。
◆ハーフリンガル矯正
上の歯は裏側に、下の歯は表面にブラケットを装着して治療を行います。
裏側矯正と表面矯正が半分なのでハーフリンガル矯正といいます。
裏側矯正と同様に特殊な装置を使用するため、ハーフリンガル矯正を行っているかいないかは直接歯科に問い合わせてみてください。
【メリット】
上の歯は人から見えやすいため裏側につけるため目立ちにくく、下の歯は話すときに舌があたり発音の邪魔になるため歯の表面につけるため、発音の邪魔になりことがありません。また裏側矯正とくらべて費用が安いです。
【デメリット】
通常の矯正と比べると費用が高めに設定されている医院が多く見られます。
付けた直後には違和感があることがデメリットとしてあげられます。
◆マウスピース矯正
取り外し可能なマウスピース型の矯正器具です。
【メリット】
薄くて透明なので周囲の人から気づかれにくく、装着したときの不快感がありません。
取り外しが可能なので食事や歯磨きもできます。
【デメリット】
多くの種類の噛み合わせ矯正には適しておらず、治療できる症状が表面矯正よりも限定されています。
まとめ
いかがでしたか?歯の矯正を行って歯並びが良くなると虫歯や歯周病予防だけではなく体や心にまで影響することが分かりました。
むかしに比べて矯正器具も目立たないものや取り外し可能なものもあるので、生活スタイルに合わせることも可能ですね。
この機会にぜひ検討してみてください。